運動量に見合わないほど疲れる原因|体の使い方を見直すと変わること

「運動した翌日、体が重くてだるい」
「運動を始めたのに、むしろ疲れやすくなった気がする」
「同じメニューをこなしているのに、疲れ方が人より大きい」
そのような感覚はありませんか。
運動量が増えれば疲れるのは当然、あるいは体力がないから仕方ない、と思われることが多いです。
しかし、同じ運動をしても疲れにくい人と疲れやすい人がいるとすれば、運動量や体力、年齢だけでは説明しきれない部分があります。
この記事では、運動量に見合わないほど疲れやすくなる傾向と、体の使い方から見直したいポイントを解説していきます。
運動量に見合わないほど疲れやすくなる理由

疲れやすさの背景には、体の使い方のアンバランスが関わっていることがあるかもしれません。
特定の筋肉がうまく働いていないとき、別の筋肉が代わりに動きを補おうとします。
これを「代償動作」と呼びます。
たとえば歩いたり走ったりするとき、お尻の筋肉が十分に働いていないと、もも裏や背中の筋肉が代わりに頑張り続ける動作のことです。
つまり、本来お尻が担うはずの仕事を、もも裏や背中が肩代わりしている状態です。
そうして本来の役割以上に使われ続けた筋肉は血流の需要が高まり、結果として強い疲労感につながりやすくなります。
だからこそ、こうした状態で運動量だけを増やしても、代わりに頑張っている筋肉への負担がさらに積み重なるだけになりやすいのです。
では実際に、どのような人にこうした傾向が出やすいのでしょうか。
現場でよく見る、運動しても疲れやすい人の特徴

代償動作は、特定の動き方の癖がある人に出やすい傾向があります。
まず、股関節の動きが小さく、お尻の筋肉が使われにくい状態で歩き続けると、別の部位が動きを補うように働きやすくなり、歩行やランニング系の運動で疲れやすくなるでしょう。
また、お腹や背中まわりが安定しにくい状態だと、背中や股関節まわりの筋肉が余分に働き続けやすくなります。
その結果、運動後にこれらの部位の疲れが局所的に残るケースもよく見られます。
さらに、力を入れる場面で息を止めやすい方は、動作後に首や肩まわりに疲労感が出やすくなりがちです。
息を止めた状態が続くと、首まわりの呼吸を補助する筋肉への負担が積み重なりやすい点も見逃せません。
なお、これらはあくまで傾向であり、個人差があります。
運動後にいつも同じ場所が疲れると感じる方は、その部位に負担が集中しやすい動き方の癖が出ているサインかもしれません。
こうした傾向に心当たりがある方ほど、次に紹介する誤解にはまりやすくなるでしょう。
疲れやすさに関するよくある誤解

疲れやすさを感じると「もっと運動しなければ」と量を増やそうとするケースがあります。
しかし体の使い方のアンバランスが残ったまま量だけ増やしても、代わりに頑張っている筋肉への負担がさらに積み重なるだけになりやすく、疲れやすさはなかなか改善しません。
むしろ、疲れが取れないまま運動を続けることで、特定の部位への負担が慢性化しやすくなることも少なくありません。
「フォームが悪いから」とフォームの修正だけを試みるケースも見られます。
ただしフォームの崩れは原因ではなく、結果として表れている場合があるためです。
そのため、見た目の姿勢を整えようとしても、どの筋肉がどの順番で動くかというパターンは変わりにくく、疲れやすさも残りやすい傾向があります。
たとえば「背筋を伸ばして」と気をつけても、体を支える筋肉の働き方が変わっていなければ、動き出した瞬間にもとのパターンに戻りやすくなるでしょう。
また「力を入れるときは息を止めて踏ん張るのが正しい」と思っているケースも見られます。
しかし息を止め続けると首まわりへの負担が増えやすくなるため、負荷がかかる場面でも呼吸を止めないことが基本です。
こうした誤解を踏まえた上で、次のセクションでは実際に何から見直せばよいかを整理します。
体の使い方から疲れにくさを見直す

どの動作でどこに疲れが集中しやすいかを把握することが、最初の手がかりになります。
まず、お尻の筋肉が動きに加わっているかを確かめるには、壁を背にして立ち、片足をゆっくり後ろに伸ばして足裏で壁を軽く押してみましょう。
そのとき、お尻に力が入るかどうかを感じ取ってみてください。
腰が反りやすくなる場合や、もも裏ばかりに力が入る場合は、お尻の筋肉が使われにくくなっている可能性があるでしょう。
次に、動作前に息をゆっくり吐ききる動作を一度入れてみましょう。
お腹がわずかに引き締まる感覚が出やすくなり、体幹が安定しやすい状態をつくりやすくなります。
体幹まわりの疲れが出やすい方は、この一手間だけで動きやすさが変わるケースも見られます。
さらに確認したいのが、力を入れる場面で息が止まっていないかを確認してみてください。
動作中に吐く息が続いているかが目安で、止まっているタイミングがある場合は首まわりの呼吸を補助する筋肉に余分な力が入りやすくなっている可能性があります。
ただし、これらはご自身の感覚で確認できる範囲に限界があるでしょう。
感じ取りにくい場合や疲れの出方が改善しない場合は、専門家に動きを見てもらうことが一つの選択肢です。
スタジオ J+では体の使い方や動き方のパターンを確認しながら、一人ひとりの状態に合わせて整理しています。
まとめ|体の使い方から見直す
運動しても疲れやすいのは体力不足や年齢だけが原因とは限らず、体の使い方のアンバランスによって特定の筋肉への負担が集中していることが関わっている場合があります。
そのため、運動量だけを増やしても疲れやすさはなかなか改善しません。
また、フォームの崩れは原因ではなく結果の場合があります。
つまり見た目の姿勢を整えるだけでは動き方のパターンは変わりにくく、疲れの出やすさも残りやすいのです。
どの動作でどこに疲れが集中しやすいかを把握することが、体の使い方の傾向に気づく目安になります。
下北沢のスタジオ J+では、体全体の動かし方を確認しながら、一人ひとりの状態に合わせてサポートしています。
運動量に見合わないほど疲れやすいと感じる方は気軽にご相談ください。